初雪
今朝、初雪が降った。
天気予報通りで、凄い荒れてる。
ふと、去年の初雪も 今頃だったかなぁ、と
思いながら、息子が、事故を起こしたときのことを思い出した。
息子が、まだ若葉マークをつけて 毎日通勤していた 社会人一年生の、秋の終わり頃。
雪の予報が出て 息子の会社のある場所は 自宅付近と違って、かなり降るので
気を付ける様に、絶対スピードは出さないように、と念を押して 送り出した日があった。
雪道の運転は 本当に怖いし、危険。
自動車学校での授業で、少ししか運転したことがなかったはずなので、とても 心配していた。
午前3時頃、枕元の携帯が鳴った。
『母さん、やっちゃったよ。ガードレールにぶつかっちゃった。』
眠気が吹っ飛んだ瞬間だった。
怪我はなく、車も動くと言うので、事故処理してもらってから、駆け付けた主人の車に先導してもらって、帰ってきた。
怪我がなくて、不幸中の幸いだったけど……
元気な顔をみて、胸を撫で下ろした。
雪道になると、倍近く。
吹雪になると、それ以上に、時間がかかる時もある。
毎日毎日、
『無事に帰って来ますように…』
『道路、凍りませんように…』
と、息子が、何事もなく 帰宅出来るように
心配していた。
低気圧で荒れる日は、夜中、何度も目が覚めて、窓から 息子の車があるか確認して、あれば安心して、なければ、なかなか眠れず、
『もう、最初に事故るから、いらない心配しちゃうな』と、苦笑いしていた。
でも、もう、そんな心配はしなくてもよくなってしまった……。
息子の愛車は、今は 主人が乗ってる。
もう一度、息子の運転する車に乗って
怖いだの、スピード落とせだの、ギャーギャー騒ぎながら、賑やかにドライブしたかった。
お兄ちゃん、いつか、また 乗せてくれないかな?
助手席なんて、贅沢いわないから…
後ろでいいから……