息子と過ごした大切な日々

2015年12月17日、21歳の息子が自死。
まだ信じられない、信じたくない愚かな母の懺悔の日々。

息子の部屋

忌明けになってから、息子の部屋を少しずつ整理してみようか、と思い 取りかかったが、10分でやめた。


服、ガンブラ、モデルガン、小さい頃はまってた玩具、カードゲームのカード、お出掛けの時買った物、ドラクエのフィギュア、そして、オーダーメイドで作って貰って購入したパソコン、etc…


なかには、これいつの間に?というのもあったが、基本、大体覚えてる。


いちいち思い出して、泣けてきて、片付けにならなかった……。


でも、そのままというのは、生活感ありすぎて それも堪らなかった。


娘達に頼んで、一緒にやることにした。


ゲームソフトも有りすぎるし、ゲーム機もたくさんあるので、売ろうかな、捨てようかなとブツブツ言ってると、

『売らないよ。全部、お兄ちゃんの形見だから、売っちゃだめ』と。


服も、これはお気に入りだった。

これ、よく着てたよね……。

と、半分以上残すことに。


結局、捨てられないものがほとんど……

軽く整理してみただけ……


ベットカバーや毛布洗ってしまった私に

『お兄ちゃんのにおい、なくなっちゃう……』

と、抗議の視線が……


ハッとした。

なんで、洗ってしまったんだろう……

あの子のにおいが……

生きていた痕跡、存在感が無くなってしまう……


でも、その時はまだ かすかに残ってた。


今は、ほとんど わからない……


娘達は、自分の椅子に、それぞれ選んだ、息子のパーカー かけている。


私は息子の免許証を自分のケースに一緒に入れて毎日持ち歩いている。


少しでも、少しでも息子を感じていたいから……


お兄ちゃん、今日は風、凄く強いよ……。

娘達、車で送って行こうかな……。


『また送っていくの?

ったく、甘いな~』


って、またお母さんに小言言ってよ……

言いにきてよ……

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