息子と過ごした大切な日々

2015年12月17日、21歳の息子が自死。
まだ信じられない、信じたくない愚かな母の懺悔の日々。

最期の食事

40歳の弟が、縊死した時間は、早朝6時頃。


弟は司法解剖され、胃の中は空っぽだったそうだ……。


官舎で単身生活していた弟は、官舎では同僚に迷惑をかけてしまうと思ったのか、思いもよらない場所で決行していた。


場所が場所なだけに、最期まで、人を驚かせる弟だな、と……。


今、弟は、実家のお墓に眠っている。


そういう最期だったから、尚更 お供え物は欠かせない。


母は、お腹すかせたまま 逝ってしまった弟が

不憫で仕方ないようだ。何歳になっていても、可愛い息子だっただろうし……。


息子は、最後の仕事は、ご飯も食べれずだったが、帰宅してから、食事は取ってくれていた。

私が作った(しょっばい)親子丼。

後で、主人に出したら、

ちょっと、しょっぱいって……


いつも目分量で作るから、失敗しちゃった親子丼が、息子の、最期の食事。


なんか、申し訳無さすぎて、いつも、心の中で謝ってしまう……。


もっと、いろんな美味しいもの、食べさせたかったな……。

美味しい食事は、人を幸せにしてくれるはず……。


料理下手ではないと思うけど、上手!!ではない……。


作るのも、普通の料理。


お母さんがもっともっと、頑張ってたら、

お兄ちゃんも、頑張って生きてくれたかな……


お兄ちゃん、手抜き料理多くて、ごめんね……。

でも、ハンバーグと茶わん蒸しは、お気に入りだったよね…


お供えしよう……

息子が好きだったもの。


食べに来てね……

お兄ちゃん……

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