メモ
息子の初めての車は、パジェロイオの中古。
2~3年乗って、運転に自信ついてから、次は、自分の乗りたい車にしたらいいなと思って、20年程前から、ずっーとお世話になってるディーラーのNさんに探してもらった車だ。(息子が2才の頃からの付き合い)
家はずっーとNさんから車を購入している。
息子に至っては、納車の後、会社まで 息子の運転に付き合ってくれていた(若葉マークの超怖い運転だったのに)
息子の葬儀にも駆け付けてくれた。
遺された息子の車に主人が乗ると決めて、ライト交換やら何やら整備してもらったのだが、その時、車のシートの下のほうに落ちていたよ、と、息子の字で殴り書きされたメモを見付けてもらった。
多分書いた息子も忘れていただろうメモ。
朝早くて大変だとか、
仕事が間に合わないとか、
肌の痒さ、痛さ等
思い付くまま書いていたようだった。
そして、最後に
でも、人は 優しい、と書いてあった。
号泣してしまった……。
朝早くてとあるから、入社してすぐの頃。
最近のメモではない……。
思わず書いてしまったのだろうか……?
頑張りを認めてもらっていて、優しくしてもらっていて、どうして、こうなってしまったのか……。
出向の話がなければ……と、いつも、ここに戻ってしまう……。
今さら何をどう思っても、
どう振り返っても、息子は戻らない……。
けれど、やっぱり、
考えてしまう……。
お兄ちゃん、人生って上手くいかないね……
でも、人生って、そうそう上手くいかないもんだよ…ね…。
ねぇ、お兄ちゃん、
早く会いたいよ……
会って、話したい事、たくさんあるよ……。
早く会いたい……