私の母は、夏に 両膝に人工関節を入れる手術をした。
なかなか馴染まず、ヘルニアも悪化して、毎週リハビリに通って来ている。
で、うちに一泊して、次の日またリハビリして、私が送って行く、というパターンが定着している。
『〇〇の人生って、なんだったんだろね……』助手席に座ってた母が突然言った。
家の片付けしてて、息子の写真が出てきて、
『あんなに可愛かったのに』
『あんなに笑ってたのに』
『ほんとに、なんだったんだろね、あの子の人生って……』
息子は精一杯生きた……
行き急いでしまったんだ……
そんな、否定するような、
悲しくなるような事、言わないでほしい……
同級生のお母さんが、
『弱い子だったからね………』
あなたが、息子を語らないで!!
そんな慰め、いらない……
息子は 生きてた……
確かに生きていた!
笑って 泣いて
21年という短い人生だったけど、
生きてた!!
私には光輝いていた!!
12月になってしまった……
息子がいなくなってしまった12月に……。
玄関にクリスマスリース飾る家がたくさんでてきた。
うちは、もう 飾らない……
なにも、飾らない……
お兄ちゃん、ただただ 会いたい……
一緒に 笑いあいたい……