息子と過ごした大切な日々

2015年12月17日、21歳の息子が自死。
まだ信じられない、信じたくない愚かな母の懺悔の日々。

長女

長女が、壊れてしまう寸前だった。


元気がないのは、しょうがない…

あまり食欲ないのも、わかる…

ただ、眠れてないのは、わからなかった。


忌引き休暇とたまった有給で、主人はかなり長く側にいて、娘たちに寄り添っていてくれた。


休みがあけ、主人が赴任先に帰った夜、洗濯を干しに二階に行ったら、泣いてる声がする…


長女だった。声を掛けたら もう号泣……

妹が起きてしまうので、居間に連れて落ち着かせようとしたが、だめだった


毎晩、お兄ちゃんが夢に出てくる

死んじゃったのに、いつもニコニコして、普通に笑ってる。自分が死んじゃったの、わかってない……夢で会えるの嬉しいけど、つらいって……眠るの嫌だって……


そして、極めつけ

『お兄ちゃんとこ、いきたい』


ハンマーで殴られたような衝撃だった


私、何やってんだよ!!と


また間違えるのか!?


また、大切な、大切な 子供 失うのか!?


自分の悲しみで、いっぱいいっぱいで、娘たちの悲しみ、衝撃に寄り添う事が出来てなかった……


長女の話を夜通し聞いてた。お互い、泣きながら、長女を抱きしめながら……


その日から暫くの間、娘達が 起きてる時は 息子の事は 無理矢理 頭の隅に追いやるよう、努めた。


お兄ちゃん、ごめんね


でも、お母さん、もう、誰も亡くしたくない……


子供に先立たれるのは、地獄…

ほんとに、地獄の苦しみ……

虫の知らせ

主人は、息子が高校三年の時に、車で一時間弱の所に単身赴任した。


忙しい職場だし、月の残業も軽く100越すときも頻繁だし、召集かかれば、休みだろうが、真夜中だろうが、関係ない。


私の感覚もマヒしてたんだろうな……


息子のつらさを解ってあげられなかった。



死亡宣告されて、警察官からいろいろ質問されてて、気付いたら、主人がいた。



何も話せなかった……ただ ただ、涙がとまらなかった……


『会いにいったら、署に連れてかれちゃった』


もう、病院にいても仕方ないので、息子が帰って来るときの支度しなきゃと

家に向かった。


唐突に主人が話し出した。


『今朝、家族の夢 見てたんだ。だけど 息子だけがいない。どこ探してもいなくて、なんか、凄い気になって、4時に目覚めたんだ。

それから、眠れなくて ずっと胸騒ぎしてた』って……。


離れて暮らしてた 父親には、知らせにいったのかな…


でもね、お兄ちゃん

お父さんの夢、知ってたよね。

お兄ちゃんと、居酒屋とか、赤提灯でも何でもいいから、二人でとことん、飲んで飲んで、いろいろ腹割って話したいって……


二人とも、普段あんまり話す時間なくて、でも、なかなか時間も取れなくて、

二十歳になるの待ってたけど、月一で、土曜にお父さんが帰って来ても、お兄ちゃんは仕事で……


そのうちって、思ってたけど……


お兄ちゃん、お父さんも毎日泣いてるよ……


みんな、みんな、お兄ちゃんに会いたいんだよ……

兄妹

うちは、息子に娘が二人。


歳が離れてるせいか、ものすごく、ほんとに兄妹仲が良かった。


私が、飲食店に勤務してたので、土日祝日は凄く忙しい。娘二人で留守番だけど、休みで息子が居るときは、『今日、お兄ちゃんいるの!? やったー!』と

妹二人で、兄にまとわりついていた。(中学生になってからも)


長女が中三、次女が中ニだった。


家族皆、息子が大好きだった。


父親が単身赴任でいない間、息子が家族の中心だったかもしれない。


火葬場で、長女は泣きすぎて、過呼吸おこすところだった。


後で聞いたのだか、お兄ちゃんを火葬にしたくなかったと……。


みんな、みんな、大好きだったよ

お兄ちゃん。


会社、やめされば良かった。

『うん、いいよ。

ゆっくりして、また 次 探せばいいよ。』


なんで、こう、言えなかったんだろう……


お兄ちゃん、今は ゆっくりしてますか?


お兄ちゃん、会いたいよ……