息子と過ごした大切な日々

2015年12月17日、21歳の息子が自死。
まだ信じられない、信じたくない愚かな母の懺悔の日々。

あの日

12月17日、5時40分、少し寝坊してしまって、焦って起きてきた。

居間のソファに夜勤明けの息子が座ってた。

いつもなら、お風呂に入って、寝巻に着替えて ゲームしてたり、スマホ見てたりしてるのに、寝てるみたい。

『お風呂入ってきなよ、また仕事でしょ』


返事はなかったけど、寝てるからかなと思って、妹達のご飯の支度にかかった。

でも、なんか気になってまた話しかけた。前より大きな声で。


『今 入ってくれなきゃ、妹達の準備とかぶっちゃうから、入ってきてー。』

やっぱり返事がない。おかしいな…と思って近付いた。


変、変だ なんか違う


『起きて、何してんの、起きて!!起きて!!!』

『何、何で、何で息してないの!何で何にも反応しないの!!』

『〇〇、〇〇、〇〇!!!』


私があんまり騒ぐから、妹達が起きてきた。

尋常ならない様子に、階段で、固まってる。

下の子が、

『お母さん、救急車、早く、早く救急車!!』


それから、あまり記憶がはっきりしない。


心臓マッサージは救急車がくるまでやった。


父親は単身赴任中、救急車には、三人は乗れないので、妹二人は留守番になった。


その時は、息子の事しか頭になかった。今、振り返ると、あの時、妹達は、どんなに心細くて、心配だったか……。


工場に勤務してた息子は、会社から、社外出向を命ずられたその勤務あけ、会社で、自分で管理してた、青酸化合物を服用して、逝ってしまった。

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