息子と過ごした大切な日々

2015年12月17日、21歳の息子が自死。
まだ信じられない、信じたくない愚かな母の懺悔の日々。

お墓

『お墓、どうしようか?』


うちは お墓がない。まだまだだろうし、

そのうちなんとかしないとね、と話していた。


まさか、こんなに早く しかも息子の為に 探すことになるなんて……


市役所に問い合わせても、墓地の空きはないし、増設する予定もない、と言われてしまい……


どうしよう……


悩みに悩んだ末 主人の実家のお墓にいれてもらうことになった。


お墓には4年前に亡くなった義父が弔われている。

息子もお爺ちゃんがいてくれたほうが寂しくないかなと思い、少し遠いけど、お願いした。


四十九日で、納骨というのが一般的と聞いたが、その日の2月3日は真冬。

雪国なので、お墓は雪にうもってしまうので、ひと冬、お寺さんに預かってもらうことにした。


ほんとは 雪がとけて 納骨できるまで 家においておきたかった。


でも、その時はまだ 長女の状態がわかっていなくて、日中 誰も居なくて、留守の家に

息子をおいておくのもあまりよくないんじゃないか、と言われて 決めた。


七七日で、忌明けにしたので、その日にお寺さんにお願いすることにした。


180センチ近い身長に、80キロ近い体重の 大きかった息子……。


骨箱に納まってしまった息子を

車で 1時間強の間、ずっと抱き締めて座っていた。

抱っこなんて、何年ぶりだろ……と思いながら

……


途中で、国道沿いから 息子の会社の屋根が見える。


あの日 夜勤明けて、 家まで帰ってくる息子の胸中はどんなんだったろうか……。


どんな想いを抱えて、運転していたんだろうか……。


もうその時から、決めていたんだろうか?


私に 相談しようとか、考えなかったんだろうか?


遺された私達には、もう わからないまま。


聞いても、息子は 答えてくれない……。


お兄ちゃん、今は 暖かい所にいるのかな?

静かな所なのかな?

お腹はすかないのかな?

今、笑えてるのかな?


会いたいです。

お兄ちゃんに会いたいです……。

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