息子と過ごした大切な日々

2015年12月17日、21歳の息子が自死。
まだ信じられない、信じたくない愚かな母の懺悔の日々。

ソファー

平日は、毎朝6時に主人と次女が起きてくる。

お兄ちゃんを拝んでから、朝食。

主人は7時に、次女は7時20分頃、家を出る。


長女は8時に起きてきてから、いつも9時頃までソファーでゴロゴロしている。


そのソファーは、息子が最期に座ってた物だ。

その時、少しだけ汚れてしまったが、そこは綺麗にして使っている。


もしかして、妹達には 抵抗があるかな…と、心配したけど、


『このソファーは、お兄ちゃんが予算半分出してくれて、そして、お兄ちゃんが選んだ物だから、捨てたくない。ずっと、壊れるまで使い続けたい』と、私が言うと、


『全然平気。座り心地いいし、ずっと使おう』と、賛成してくれた。


2年ほど前、珍しく買い物に付いてきた息子が、予算の関係で悩む私に、

『半分だすから、俺 選んでいい?』

と、言ってくれて、購入したソファーだ。

とても柔らかく、ゆっくり座れて 家族皆のお気に入りだった。


誰もいない時は、ソファーを抱きしめてしまう。

息子が最期にいた付近をなでてしまう。

ソファーでなくて、私が息子を包み込んであげたかった。


息子がいた時は、大体 長女を真ん中に3人で座っていた。ゆったりした2人掛けで、息子は大きいけど、妹達が小柄なので、収まっているようだった。


私は一人掛けのソファーに。

主人が居るときは私はビーズクッションを出してきて、くつろいでいた。


もう、息子がこのソファーに座ることはないんだな……


でも、このソファーは、ずっと、ずっと使い続けていきたい。


手放したくない……


お兄ちゃん、ソファー、買ってくれて有り難うね。

嬉しかったよ……

そんなに多くないボーナスなのに……

大事に大事に使うからね。


お兄ちゃんもたまに 座りにきてよ……

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