ソファー
平日は、毎朝6時に主人と次女が起きてくる。
お兄ちゃんを拝んでから、朝食。
主人は7時に、次女は7時20分頃、家を出る。
長女は8時に起きてきてから、いつも9時頃までソファーでゴロゴロしている。
そのソファーは、息子が最期に座ってた物だ。
その時、少しだけ汚れてしまったが、そこは綺麗にして使っている。
もしかして、妹達には 抵抗があるかな…と、心配したけど、
『このソファーは、お兄ちゃんが予算半分出してくれて、そして、お兄ちゃんが選んだ物だから、捨てたくない。ずっと、壊れるまで使い続けたい』と、私が言うと、
『全然平気。座り心地いいし、ずっと使おう』と、賛成してくれた。
2年ほど前、珍しく買い物に付いてきた息子が、予算の関係で悩む私に、
『半分だすから、俺 選んでいい?』
と、言ってくれて、購入したソファーだ。
とても柔らかく、ゆっくり座れて 家族皆のお気に入りだった。
誰もいない時は、ソファーを抱きしめてしまう。
息子が最期にいた付近をなでてしまう。
ソファーでなくて、私が息子を包み込んであげたかった。
息子がいた時は、大体 長女を真ん中に3人で座っていた。ゆったりした2人掛けで、息子は大きいけど、妹達が小柄なので、収まっているようだった。
私は一人掛けのソファーに。
主人が居るときは私はビーズクッションを出してきて、くつろいでいた。
もう、息子がこのソファーに座ることはないんだな……
でも、このソファーは、ずっと、ずっと使い続けていきたい。
手放したくない……
お兄ちゃん、ソファー、買ってくれて有り難うね。
嬉しかったよ……
そんなに多くないボーナスなのに……
大事に大事に使うからね。
お兄ちゃんもたまに 座りにきてよ……