食事
息子がいなくなってしまってから、
ご飯を食べられなくなってしまった。
家族の為に作るのだが、
いざ、自分が食べるとなると、胃がキリキリキリキリ痛みだし、ほとんど食べられなかった。
罪悪感がハンパなかった。
もう 息子は何も食べられないのに……
あんなに、食べることが大好きだったのに……
そう思うと、もう息子に申し訳なくて、申し訳なくて、どうにもならなかった。
みるみる体重が落ち、あんなにダイエットと騒いでいたのが嘘のようだ……
久しぶりに会う人からは、
なんとも言えない、悲しそうな顔で 心配された。
母親からは、「あんたがしっかりしないでどうするの!」とカツを入れられた。
半年程はどうにもならなかった。
でも、お酒を飲むようになってから
(息子の遺したお酒)少しずつ体重が戻っていき、
気付くと、胃の痛みもなくなっていた。
体重も元に戻った。
普段あまりお肉は食べないのに、急に食べたくなったり、
お酒もあまり飲まなかったのに……
毎日の様に飲んだり……
お兄ちゃんかな!?
お肉好きだったもんね……
考えすぎかな……
高校生のころ、長期休みで、朝御飯食べてすぐ、『ねぇ、お昼なに??』
お昼食べると『夜ご飯何?』
と、うるさく聞いてきた息子。
今も聞きに来てよ。
お兄ちゃんの好きな物、作るよ……