息子と過ごした大切な日々

2015年12月17日、21歳の息子が自死。
まだ信じられない、信じたくない愚かな母の懺悔の日々。

会いたいけれど………

『お兄ちゃんのお休みはどうなってんの?

お母さんはほとんど仕事、お父さんは、この日帰ってくるって。』


年末年始や、ゴールデンウィーク、お盆休みの時期になると、決まって聞いてた。

息子の会社では、休みが記されてるカレンダーが配布されてたが、いつも息子はその通りにはならなかった。

工場が稼働してないとき、メンテナンスやら

掃除やら、模様替えやら………。


なんで息子だけ?!と思ってた……。

大変だな、とは思ってたけど……。

やっぱり若手がやらなきゃならないんだろうな……と。


今はもう予定を聞くことすら 出来ない……

頑張って!と、励ますこともいらない……


家を建ててからずっと植えっぱなしだった

クロッカスやらチューリップやら

球根が痩せて小さくなって、

(せめて、息子の仏壇に綺麗なお花をお供えしたくて)

去年の秋に、いろいろ植えかえた。

今、やっと、咲いてきた。


少しだけ、庭が賑やかになってる。


近所に、ネパールの国の人のつくるカレーが食べられるお店がオープンした。

4人で、行ってみた。とても美味しかった。

でも、出来るなら5人で食べたかった……。


町内の桜も綺麗に咲いて、そろそろ散りはじめてきたよ……。


お兄ちゃん、いろいろ変わってるよ……。

いろいろ変化してきてるよ……。


なんで、お兄ちゃんがいないのかな……

なんで

なんで

なんで…………


時が止まったままだ……

あの日から……

前に進めたかと思ってた時もあったけど、

やっぱりだめだ……


願いが叶うなら

前日に戻りたい

あの日の前日に……


会いたい

会いたい

会いたいよ……お兄ちゃん……

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