前日、12月16日の16時頃
生きている息子を見た 最後だ。
『いってらっしゃい。親子丼作っておくから、帰って来たら、温めて食べてね』
最後に交わした会話。
17時から深夜2時までの勤務。
残業が多いから、いつも何時ごろ帰ってきてるのか、朝 聞いていた。
1時頃まで夜更かししてしまったが、明日は9時から仕事だから、慌ててベットに潜った。
息子が出向を言い渡されて、ご飯も食べれず
出向先を狂ったように検索してたなんて 夢にも思わず……
救急車で病院に着いたのは6時30分前だったと思う。7時前には 死亡を言い渡された……
何も考えられなかった
救急隊の方にいろいろ聞かれた。
よく覚えていない……
救急車に乗る前に、娘達に 主人に連絡してもらってた。と言っても、長女は嗚咽で言葉にならず、次女がなんとか伝えてたそうだ。
息子は8時前には、警察署に連れられて行ってしまった。
とても、とても寒い日だった。これから、お医者さんが、手があくまで
署の冷たい安置所にずっとおかれるんだ……
担当者は、署は違えど、主人の同僚で、私も面識のある警察官だった。
いろいろ気を使ってもらったが、私は兎に角、何故、何故こうなった!何で、何で……
どうして………、それしか頭になかった。
だって、出勤するとき、息子は 笑ってた。
笑って 話してた!!!
息子が家に帰ってきたのは、19時過ぎだった。