息子と過ごした大切な日々

2015年12月17日、21歳の息子が自死。
まだ信じられない、信じたくない愚かな母の懺悔の日々。

エチゾラム

体調が悪くて処方してもらった薬に

デパスがあった。

筋肉の凝りをやわらげてくれる効用だったけど、なんか、前にも聞いたことあるような………


検索したら……

息子が通販で買ってた安定剤が、デパスのジェネリック『エチゾラム』だった。


は………

息子がやっとの想いで買って

私に隠れて飲んでいた薬……


私は何の苦もなく

楽々手に入れて服用している……


薬の用途が違うけど……

強さも違ってたけど……


なんだかなぁ……

また、堂堂巡り

なんで、無理にでも医者に診てもらわなかったのか……

私だけでも通って医者に相談していたら………



息子の机の中に

まだ会社の資料を残してる。

毎日来ていた作業着も

毎日使っていたバックに入れたままに

している。


工場の立ち上げ作業の手順を書いてる

資料には、息子の文字で沢山の書込みがしてある。


作業着もいろんな汚れが

洗濯しても取りきれずに

残って、クタクタになっている。


頑張ってたんだ………

あの子は、ほんとに頑張ってたんだ!!


もっと、もっと、誉めてあげてたら……


もっともっと、労ってあげてたら……


今月の月命日も、特別なにもしなかった。

ただ、毎日後悔している

毎日、息子に 謝り続けてる……


お兄ちゃん、お母さんの時間は

停まったまま

何処にも進めないでいるよ……


あ~、会いたいな……

ほんとに、会いたいよ……

息子の愛車

職場の店長が自称、視える人。


そして、我が職場は、オープン時から女子トイレにいる、と、まことしやかに囁かれていた。


賑わってる時は大丈夫だけど、一人で作業しているときや、深夜など、気配と音が凄いらしい。


が、いかんせん……

私は鈍い、感じない人。


洗い場の食洗機のセンサーも、無人の時に

勝手に反応して、動き出すことが多々ある。

???なのだが、

何も視えない、感じない私では

どうにもならないなぁ……と思っていた。


で、復帰して働き初めて少しなれた頃、

よくみると、なんか 盛り塩がある……。

あちらこちらにある……。


なんで?と聞いてみた。


店長だった。


女子更衣室に視える(いる)らしい。

話し声も聞こえると言っていた。


霊感強い家系で、視えて怖い、とも……。


そして、つい最近、どうしてその会話になったのか、覚えていないが、

最近またいろいろ視えて、感じるという話になった。


で、つい いつも想ってる息子の事を聞いてみた。

と、無言………のあと、


車のとこに、男の人、居た。と……。

(最近、たまたま都合があって、

1回だけ、今は主人が乗ってる、息子の形見の車で出勤したときがあった。)


その時、視えた、と。

あぁ、いるな、と……。


その話を聞いて………

泣けてきてしまった……。


夢にも出てきてくれない息子の消息(亡くなってるから消息というのもおかしいけど)がわかった安堵感??

そして、いる、ということは、

成仏出来てないの??という不安……


もう、いろんな感情ごちゃ混ぜで

我慢出来なかった……。


店長からは、無神経だった、申し訳なかったと謝られた……。


けど、複雑だけど、確かに涙したけど、

私は知ることができて、良かった……。


早速、帰宅後、好物の卵焼を作って、

車にお供えした。


ハッキリと顔が視えたわけでもないし

中古の車だから、男の人がみえたからといって、息子だとは限らない…。

現に、店長も顔までハッキリと視えなかった、と言っていた。


でも、私は息子だと思った(思いたかった)

車、気に入っていたし……。


2月の車検で、20万掛かった車で、この次は、(息子の形見で、とても残念だけど)車検とらないかな……と考えていたけど……


お兄ちゃん、

パジェロ、どうする?

まだ、乗りたいのかな……。

・・ちゃんが、免許取ったら乗りたいから、廃車にしないで、って言ってたけど……。


ねぇ、どうしようか……?


お兄ちゃん、たまには返事してよ………

誕生日

23年前の今日、17時07分

息子は生まれてきてくれた。


2856グラム

52センチ


髪の毛のフサフサとした

あまり赤ちゃんらしからぬ

スッキリとした顔で……。


可愛かった息子も、兄になり

高校卒業して、社会人になり

成人して、これから……

これからいろいろ経験を積んで

大人になって、人生を謳歌する………

はずだったのに……


息子の時は もう刻まれないまま……

21歳のまま……


最近 写真も見れない……。

哀しすぎて……

辛すぎて……

そして、怒りが込み上げてきて……。


自分に、

そして、息子にも……


1年10カ月、もうすぐ2年……

まだまだ、心の整理はつかない。つけれない。


何も感じないように

考えないように、頑張っていても、

今日みたいに、感情が爆発してしまう……



お兄ちゃん

なんでお母さん

おいていっちゃったの……


辛いな……

生きてくのがこんなに辛いなんて……

虚しいなんて……


でも、取りあえず……

今日はお兄ちゃんが、お母さんのもとに

来てくれた日。

恨み言は、いったん胸におさめて……


同じ世界にはいないけど

もう、歳はとらないんだろうけど


お兄ちゃん、誕生日、おめでとう

23歳だよ…