息子と過ごした大切な日々

2015年12月17日、21歳の息子が自死。
まだ信じられない、信じたくない愚かな母の懺悔の日々。

琥珀一歳の誕生日

今日は琥珀の一歳の誕生日だった。

シフト上は15時までだったので、帰宅してから、お祝いの、ワンちゃん用のケーキでも買いに行こうと思ってたけど、

帰宅は17時30分。

諦めて明日で許してもらおう……


今晩は、何故か仏壇の方にに向かって

ワフワフしてる。


『なんだろ!?

お兄ちゃん、琥珀の事

からかってるんじゃない?』


ワンちゃんの一歳は、人間で考えると、17歳なんだそうだ。


長女が16歳だから、琥珀のほうが、お兄さん!?


琥珀、happybirthday


母親失格!?

『寝言言っていい?

今晩出れる?』


仕事復帰して二週間で、この台詞は3回目だ。


回転寿司のお店だから、夜が忙しいのはわかってるが、どうしていつも、当日の、

しかも14時過ぎ頃、言うんだろう?


前もって言ってくれれば、こちらも準備出来て、出れるかも知れないのに…


いや、やっぱり出ないか……


復帰してすぐに、割と話すパートさんから、


『貴方は、夜は家にいなきゃだめよ!

そして、家族と沢山お話するの!!

子供の側にいてあげなきゃだめだよ!』と言われた。


うん、うちを心配して言ってくれてる…

のは、解る……


けど、うち、別に会話ありますけど……

確かに息子に自死されたけど、

なんか、私、物凄い母親失格ですか……?!

(自分では、失格と思い、毎日息子に謝り続けてるけど……)


何も知らない貴方に言われたくない……


でも、子供の自死は、子育ての最大の失敗と 何かに書いてあった。


そっか、世間一般では

うちは会話もなく、子供ほったらかして

家 空けてて、子供 死なせた母親、なんだな………


結局、夜の仕事は断って帰宅してきた。


まだ、スルー機能、上手に使えない……


慰められても、励まされても……

なんか、素直に受け止められない……


疲れた……


何も考えたくない……

琥珀

息子が逝ってしまってから、1ヶ月後位に、

小さな家族を迎えた。


キャバリアとトイプードルのMIXの(キャバプー)仔犬。


生後2ヶ月程、1キロ位の大人しい子だった。


どうしても、睡眠のリズム取り戻せなくて

食欲も戻らない長女が、

受験もあるし、卒業式は絶対出たい、と、焦ってきていたし、

どうしても暗くなりがちな家族の為に……


なんて、いろいろごちゃごちゃ言っても、要は私が欲しかったのだけど……。




次女が見つけた、かわいいわんこだった。

絶対男の子と決めてた。


今は12キロと、キャバプーの常識覆すほど大きくなった。




琥珀と名付けたわんこは、今、我が家の癒しとして、君臨している。

(子供の頃のトラウマで、犬が怖い主人も、今は散歩にいくまでに可愛がっている。)


琥珀のおかげで、長女も少しずつ少しずつ、外に出れるようになっていった。


犬の力ってすごい……


琥珀は 今は、雪に霧中になってる。


散歩にいくと、もう興奮し過ぎて ヤバイくらいだ。


毎朝、散歩に出掛けて、空を見上げて……

息子の通ってた小学校が見えて……


家族の前では、なかなか泣けない私が

ハンカチ握りしめて泣きながら散歩している。


だから、住宅街は行かない。

いつも、土手に行く。


今は、息子のソファーで、眠ってる。


琥珀、長生きしてね……